坂東玉三郎さんに仏文化勲章授与!

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2月 232013

素晴らしいの一言!ご存じのように、坂東玉三郎氏は重要無形文化財の保持者、いわゆる人間国宝に認定されている。その彼にフランス文化省は芸術文化勲章の最高章である「コマンドゥール」を授与し、授章式がパリで行われた。

フランスの芸術文化勲章は、フランスや世界各国で芸術や文学の分野で功績があった人物に贈られる勲章で、「コマンドゥール」はその最高章に当たる。

大和撫子表彰台独占、鈴木明子選手は、二位

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2月 212013

 日の丸が三旗揚がり、「君が代」が流れた。表彰台の上には、3人の日本女子、浅田真央、鈴木明子、村上佳菜子が誇らしげに微笑みを浮かべて立っていた。

2月8日から大阪で開かれていたフィギュアスケート四大陸選手権。日本女子がこの大会の表彰台を独占したのは、2003年北京大会(優勝・村主章枝、2位・荒川静香、3位・中野友加里)以来、実に10年ぶりのこと。素晴らしい!

浅田真央選手がトリプルアクセルを決めたのは、見事だったが、豊橋出身の鈴木明子選手は、アクセルの失敗があったものの、立ち直って残りをノーミスで滑りきった。「このところ不調が続いていたので、ほっとしています。世界選手権では自分の演技の完成形をみんなに見てもらいたい」と世界選手権での活躍を予感させる前向きなコメント。楽しみである。




現実にはあり得ない「眼差し」

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10月 242012

 先日、神戸市立博物館で有名なフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」別名「、青いターバンの女」を見てきた。この絵を見ることによって、現実にはあり得ない少女の眼差しを見る、感じることができる。潤んだ唇をかすかに開き、少女はその肩越しに、大きな灰青色の瞳をこちらに向けている。何もかも見透かしたような、謎めいた表情を画家は巧みな技法で作り出している。そう言えば、NHK衛星放送の「極上美の饗宴」という番組で写真家の篠山紀信氏と共にこの絵を分析していた。

そのときにその番組で分析していたことが以下である。

・フェルメールのアトリエは北向きだった。北のやわらかな光と、カメラオブスキュラによるやわらかな輪郭のぼけが、彼の絵画の特徴となった。
・「真珠の耳飾りの少女」の絵の首の角度だと、実際には真珠には光はあたらない。真珠に光があたるには、少女はもっと正面を向いていなければならない。
・また、真珠に光が当たる場合、真珠の後ろ側にはターバンが映り込むはずだが、それが描かれていない。異なる角度からの見え方を一枚の絵に描いていることがわかる。
・当時のオランダには、絵に描かれたように大きな真珠は存在しなかった。このサイズの真珠は、19世紀の日本で養殖によって初めて可能になった。フェルメールは真珠の存在感を増すために、あえて大きく描いた。
・唇の右端の光は、1994年の修復によって発見された。
・少女の左右の眼の角度は微妙に異なっている。
 
以上である。要するに私たちは現実には、あり得ない少女の「眼差し」に誘惑されるのである。いい絵である。本物を見に行く価値は高い。

天使の歌声

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9月 182012

リベラの「天使の歌声」に癒されて下さい!

 

               <命の奇跡>



                                         Libera – Air (Bach)

坂東玉三郎さんが「人間国宝」に

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7月 312012

坂東玉三郎さんがついに人間国宝になったようである。素晴らしい!

2008年にNHKで放送された「プロフェショナルの流儀」という番組で彼の超人的な精進ぶりを紹介していたことが思い出される。その努力が梨園の御曹司でない玉三郎を人間国宝にしたことは、間違いない。

しかしながら、若い頃の彼の妖しい、不思議な美しさも決して忘れることはできない。かつて、三島由紀夫は、玉三郎の出現を現代の奇跡と言った。以下、引用(国立劇場プログラム 昭和45年 8月より)



玉三郎君のこと

 

「女形は歌舞伎の花である。老練な偉大な女形が必要な一方では、莟の花の若女形がいなければ歌舞伎は成り立たぬ。しかし今の時代に、このような花は、培おうとしても土壌がなく、ひたすら奇蹟を待ちこがれるほかはない。その奇蹟の待望の甲斐あって、玉三郎君という、繊細で優婉な、象牙細工のような若女形が生まれた。歌舞伎というものの異常な生命力の証である。痩せているのに傾城もできる「ぼんじゃり」した風情があり、なおやかでありながら、雲の絶間姫もやれる芯の強さやお茶っぴい気分もある。この人のうすばかげろうのような体が、舞台の上でしなやかに揺れるときに、或る危機感を伴った抒情美があふれる。そして何より大切なのは、気品のある美貌なのである。

 美貌が特権的に人々の心をわしづかみにする。この力を歌舞伎が失ったら、老優の深い修練の芸の力のみで、歌舞伎を維持できるものではない。世阿弥以来、日本の芸道は、少年の「時分の花」と、老年の「まことの花」とが、両々相俟って支えてきたのである。

玉三郎君という美少年の反時代的な魅惑は、その年齢の特権によって、時代の好尚そのものをひっくり返してしまう魔力をそなえているかもしれない。

 昨年拙作「椿説弓張月」が国立劇場で上演され、私自身が演出を担当したとき、はじめて玉三郎君を扱って、その稽古の行儀正しさ、素直さ、真剣さ、セリフを一字一句まちがえずに大切にすること、等から父勘弥丈のきびしい躾と、立派な教導を感じた。しかしまじめなばかりで花がなければ何にもならぬ。山塞の場の白縫姫の冷艶、かよわい美のみが持つ透明な残酷さ、等は、正に私の狙ったものそのもので、時折、舞台を見ていて私は戦慄を感じた。

 又、海上の場で一転して、純情で一途な姫になり、わが子との別れで舳に崩折れてさしのべる人形風な手の美しさ、のけぞる形の人形風な誇張、愛する良人為朝の手をふり切って入水するときの、身をしなしなと左右に激しく振るうしろ姿の一瞬の鋭い優雅、、、、

すべて演出家の意をよく伝えた演技を見せてくれた。」

歌舞伎研究家、渡辺 保氏の女形・玉三郎より

「玉三郎が演じているのは一人の女であると同時に女の美しさであり、女をこえた美しさそのものである。小林秀雄は美しい花はあるが、花の美しさというようなものはないといったが、そのこの世にはない美という観念を玉三郎は演じ続けている。

美を演じる一人の俳優――――――だからこそ現代の妖精なのである。」

日本の伝統文化の伝承を若い人たちにすすめるためにも玉三郎さんのさらなるご活躍を期待したい!

 

 

20120721 スポーツ報知より

芸能坂東玉三郎、人間国宝に…歌舞伎女形では5人目」

 

人間国宝6 件に決まり、喜びを語る坂東玉三郎 歌舞伎界きっての人気立女形の坂東玉三郎(62)が重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されることが20日、分かった。文化審議会が平野博文文部科学省に答申。京都・南座で会見した玉三郎は「役の向こう側の世界を感じていただける俳優でありたいですね」と喜びを語った。

 

 女形としては長身の173センチに、梨園の生まれではない“ハンデ”を背負っていたが、中村歌右衛門さんや尾上梅幸さんら女形の名優たちと肩を並べた。歌舞伎の女形では、中村芝翫(しかん)さんが1996年認定されて以来5人目。時代物から新歌舞伎まで幅広い分野での高水準の演技が、認定の理由だ。

 

 人間国宝6 件の認定には「功成り遂げた方がなるもので、そういう立場にないと考えていた」と、躊躇(ちゅうちょ)する思いもあったが「後輩の指導」と「歌舞伎界の発展」に向け、前向きにとらえた。「肩書(人間国宝6 件)が付くことで、演出しても物が言いやすくなると思う。うれしさより責任を感じますね」

 

 これまでの半生は「好きでやって来ましたから、苦労というものの、実感もありませんでした」と笑顔。今後は後輩の指導はもちろん、立女形の第一人者としての活躍にも期待が高まる。

 

 人間国宝認定とともに再び大名跡「守田勘弥」襲名の声が上がりそうだが「勘弥は江戸三座の座元。女形はいませんでしたから、これまでも考えたことはありません」と否定した。

 坂東 玉三郎(ばんどう・たまさぶろう)本名・守田伸一。1950年4月25日生まれ。57年12月、坂東喜の字(きのじ)の芸名で東横ホール「寺子屋」の小太郎で初舞台。64年6月に14代目守田勘弥の芸養子となり、歌舞伎座「心中刃は氷の朔日」で5代目坂東玉三郎を襲名。「桜姫東文章」の桜姫などの気品のある姫役をはじめ「助六由縁江戸桜」の揚巻や「壇浦兜軍記」の阿古屋などを演じ、立女方の地位を確立。商業演劇や中国の崑劇(こんげき)、太鼓集団「鼓童」の演出、映画監督など多方面でも活躍。屋号は大和屋。

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