3月 072014

思えば、昨年春、書店を訪れた時に感じた違和感が思い出される。百田尚樹氏の「永遠のゼロ」という小説が異様な程、書店の一番目立つ処に、陳列されていたのを見たときに感じたものだ。しかも映画の宣伝も併行していた。かつて角川春樹氏が駆使したプロパガンダ商法そのものである。この商法は、効果は抜群だが、莫大な宣伝費がかかる。

こう言っては失礼だが、大した小説家だとは思えない百田氏の作品の宣伝にこれほどのお金を使うとは、裏に何らかの意図があるのだろうとその時に感じたものだ。案の定、彼は、いつのまにか、NHKの経営委員までになり、今でも過激な言動を繰り返し、マスコミを騒がし続け、欧米のメディアまで、波紋を拡げている。

そうなると、誰が、彼をこのようにメジャーにしようとしたのか、考える必要があるだろう。そう思っていたところ、鋭い分析で定評のある先日紹介した技術コンサルタントの山本尚利氏が、なるほど、という分析を披露していた。百田氏に直接、言及があるわけではないが、大変、興味深いものなので、是非、読んでいただきたい。(以下。)



日本でネトウヨ・ブーム:2014年ウクライナの反露クーデターと2013年ボストン・マラソン偽旗テロの反露チェチェン人との関連性を大胆に推理する



1.最近の日本でメジャーになりつつあるネトウヨ的国民

このところ、日本の若者のストーカー犯罪や通り魔事件が増えています、その犯人像は決まって、マジメ、おとなしい、無職、引きこもりといったキーワードで説明されます。要するに、今の日本の犯罪は不良?によるものよりも、ごく普通の人によって引き起こされることが多いということです。

その風潮と並行して、日本にはネトウヨが増えています。先日行われた東京都知事選にて、ネトウヨを支持層とする田母神氏が61万票も取ったことから、ネトウヨの存在がメジャーになりつつあります。さらに、あれだけ、米オバマ政権や中韓とうまく行かない安倍政権の支持率が下がらないのも、マスコミの世論調査の偏向のせいだけではなく、ネトウヨ的国民が増加しているせいではないかと推測されます。



2.弱肉強食社会に突入した脱工業化社会・日本

現在の日本社会は新自由主義経済が主流で、企業のグローバル化が進行しています。そのような社会では弱肉強食化が起こり、格差が拡大します。そして、多くの人々は、人生の早い段階から社会の勝者と敗者の色分けが決まってしまいます。メダル争いが厳しいオリンピック競技でもわかるように、一般の競争社会でも、勝者はごく一部の限られた層にとどまり、大多数は敗者にカテゴライズされます。

上記のような社会環境にて、敗者意識にとらわれた若者は未来に希望が持てなくなり、毎日が地獄となります。

先進社会になればなるほど、そして、企業競争のグローバル化が進めば進むほど、非情にも、格差は拡大する一方で、厳しい競争に勝ち残れる人には飛びぬけた才能や能力が求められるのみならず、人一倍の努力も求められます、その結果、大多数のごく普通の能力の人、また、大多数のごく普通に平均的なレベルで努力する人は、下手すると敗者になってしまいます。

これは米国や日本のような経済先進国を含む脱工業化社会の宿命とも言えます。工業化社会は普通の人でも幸せになれる社会でしたが、脱工業化社会では、普通の人のレベルでは幸せになりにくいわけで、飛びぬけた能力の人や、親の代からの資産継承者(安倍総理、麻生副総理、石破自民幹事長など)のみが幸せになれると言えます。



3.世界中で台頭するネオナチは弱肉強食社会が生んだ鬼子

華やかなソチ・オリンピックの陰で、ロシア隣国・ウクライナで反露クーデターが起きていますが、ウクライナの若者の一部がネオナチ化して暴動に参加していると言われています。

一方、日本においても弱肉強食化が進み、ウクライナ同様に、若者の失業率が高く、不満層が拡大しています。そして、ウクライナではその一部が反露化し、当然ながら、反共右翼化(ネオナチ化)しているようです。片や、今の日本でもウクライナ同様に若者の不満層が拡大、その結果、ネトウヨが増加しているわけです。彼らは右翼思想日本人というより、おのれの不満を第三者(在日など)への敵意に転換して溜飲を下げている人間でしょう。同様の層は中韓にもいて、両者が共鳴・反発しているわけです。これこそ、極東分断統治戦略をもつ米国戦争屋ネオコンの思惑どおりなのです。

その米戦争屋ネオコンは戦後、持続的に極東分断統治戦略に基づく対日プロパガンダを実行してきて、日本に親米右翼(ネトウヨ含む)を大量生産することに成功しています。そして、現・安倍政権はネトウヨに支持されています。



4.今回の都知事選にて、米国ジャパンハンドラー連中はネトウヨに目を付けた

さて、今回の都知事選にて米戦争屋ジャパンハンドラーは、日本でネトウヨがメジャーになっていることに気付いたと思われます、そして、彼らは欧米先進国と同様に、日本でも、ネトウヨをコアとするネオナチ育成に関心を持ち始めたと思われます。早速、彼らは日本の親米右翼団体を使って日本でのネオナチ育成を開始したのではないでしょうか。そして、米戦争屋の対日工作組織と水面下でつながっていると疑われる親米右翼の指導者が、田母神氏の知名度を利用して、ネオナチ組織化に着手していると思われます。



5.ボストン・テロで犯人にされた反露チェチェン人とウクライナ・ネオナチの共通性

ウクライナ・反露クーデターにてウクライナのネオナチ系若者が動員された可能性が高いと思われますが、彼らを利用しているのが米戦争屋ネオコンCIAだとすると、2013年4月15日に起きたボストン・マラソン・テロが思い出されます。

このテロは米戦争屋ネオコンCIAFBI含む)による偽旗テロの可能性が極めて高いものです。ボストン・テロの特徴、それは、クラフト・インターナショナルという民間傭兵派遣会社の関与が疑われる点と、犯人に仕立てられたのが在米の反露チェチェン人若者兄弟である点です。

このチェチェン人若者と、今回、ウクライナ暴動に動員された反露の若者(ネオナチ系)には共通性があります。いずれも、米戦争屋ネオコンCIAに利用されていると疑われる点です。

上記、チェチェン人は東欧のイスラム教信者で米戦争屋ネオコンが東欧で偽旗テロ作戦を実行する際の、テロ実行犯役に利用する対象と思われます。

今回のソチ・オリンピックでも、米戦争屋ネオコンは事前に、東欧系イスラム過激派にテロ予告させています。

ところで、米戦争屋ネオコンCIAはキューバのグアンタナモ米軍基地内にイスラム教系アラブ人の収容所をもっていますが、このキャンプは、中東で彼らが偽旗テロ作戦を実行する際の、テロリスト役のアラブ人を洗脳・養成する場所だと言われています。



6.今回の東京マラソン2014では、マラソン・テロの代わりにアンネの日記テロが行われた(?)

先日、2月23日、東京マラソンが行われましたが、幸いテロはありませんでした。その代りか、アンネの日記破損テロ(本の大量引き裂き)事件が起きています。

しかしながら、近未来、日本でもボストン・テロのような偽旗テロが実行される危険があります。そのときは、犯人に在日の人が仕立てられる可能性があります。そうすれば、ネトウヨ以外の一般日本国民に対しても中韓に敵意を抱かせることが可能です。こうして、極東戦争が誘導されるわけです。

われら日本国民はこのようなワナに嵌らないよう、常に用心しなければならない時代に突入させられています。(終わり)



おそらく、百田尚樹氏は、そのために、ちょうどいい人材として目を付けられ、売り出された可能性が極めて高い。もちろん、百田氏も自分の役割を十分承知しており、わざと過激な言動を繰り返していると考えるのが、自然だろう。


Sorry, the comment form is closed at this time.

© 2011 山本正樹 オフィシャルブログ Suffusion theme by Sayontan Sinha