東愛知新聞より 

議員定数削減へ”のろし”
豊橋市議会、新会派「春風会」

豊橋市議会(4BY3_197_4_R_R0人)が議員定数問題で揺れている。最大会派「豊橋自民」から3日、削減を主張する3人が脱会し、第2会派「清志会」を出た岩瀬篤氏(無所属)とともに「4減案」を大沢初男議長へ提出。第4会派「まちフォーラム」も同日4減案を出し、計8人が3月定例会での条例改正案可決に向け“のろし”を上げた。大沢議長が4日の議会運営委員会に同案を諮問し、まちフォーラムの芳賀裕崇代表は、他会派代表者らから「(議運での結論が出ないうちでの提案は)ルール違反だ」などと非難を浴びせられたが、あとのまつり。4減案はこのまま今定例会に上程され、最終日の26日に多数決を仰ぐ運びとなった。
豊橋自民を脱会したのは、伊藤篤哉(52)山本正樹(51)中村竜彦(30)の3氏で、いずれも1期目。4日に新会派「春風会」を設立して記者会見を開き、伊藤代表が「真の議会改革を目指す。来年4月の統一地方選に向け、議員自らスリム化することで襟(えり)を正し、新しい分権時代をリードできる地方議会にしたい」などと決意を述べた。
定数問題については主要5会派の合意により、3月定例会までに結論を出すとして、昨年6月から各会派代表5人によるプロジェクトチーム(田中敏一委員長)が協議を重ねてきた。この5人に正副議運委員長と豊橋自民政調会長を加えた8人でつくる理事会で2月1日、「現定数40が妥当」という結論を出した。同月15日の議運で報告されたが、田中氏が「引き続き理事会で協議するべき」と提案し、改めて理事会に委託された形となるなど、迷走を続けてきた。しかし問題は、そうした「削減回避」の思いから、条例改正案上程を6月あるいは9月議会へ先送りする動きがあらわになったこと。
今回の「春風会」発足は、こうした動きに業を煮やした若手議員による、自浄作用の発現ともみられる。4減の根拠として同会では、豊橋市と同規模の中核市の市民1人当たりにかかる費用と比べ、最小になるよう導き出したと説明する。
一方、早くから「6減案」を主張してきたまちフォーラムでは、大沢議長から「4常任委員会から1人ずつ委員を減らす数字」として、より可決の見込みが高い4減案のあっせんを受け、それを受け入れた形。芳賀代表は「賛成者を増やしていく。提案した以上は可決したい」と意気込む。今後、清志会や豊橋自民を中心に、さらなる若手議員の会派離脱など予想される。
なお、同市議会の新たな会派構成は、次の通り。
清志会(11人)豊橋自民(9人)公明(6人)まちフォーラム(4人)共産(3人)春風会(3人)、とよはし市民会議(1人)紘基会(1人)、無所属(2人)

起立採決で賛成多数により
「4減案」を可決した豊橋市議会

 

豊橋市議会の定数問題で26日、「まちフォーラム」(8人)と「春風会」3人(山本正樹・中村竜彦・伊藤篤哉)が無所属・岩瀬篤氏とともに上程した「4減」の条例改正案が、33対6の賛成多数により可決された。来春の統一地方選から新定数36が適用され、同議会は自らリストラすることで、東三河のリーダー市として範を示すことになった。
 大沢初男議長を除く39人による起立採決。最初にまちフォーラム代表の芳賀裕崇氏が「財政事情が厳しい中、議員1人当たりの費用を中核市中最下位にしたい」などと提案理由を説明。これに対し渡辺則子氏(とよはし市民会議)が「削減により市議を目指す女性や若者の門戸が狭くなる。市民意見を募って6月定例会で採決するべき」、伊達勲氏(共産)が「少数意見を反映するため削減すべきでない。議員1人当たりの報酬額を下げればよいのでは」などと反論。議員同士で議論した。
起立採決では、提案8氏と「豊橋自民」(9人)「公明」(6人)がこぞって賛成。最大会派「清志会」は鈴木道夫氏、豊田一雄氏が反対したものの、9人が賛成に回った。紘基会の寺本泰之氏も賛成。反対は清志会の2人と「共産」3人、渡辺氏の6人だけだった。
同改正案は「改選の1年前までに」という合意に沿って、主要5会派の代表者を中心に昨年5月から議論を重ねてきた。議案上程に当たっては、全会派一致の同意が得られてないことから「ルール違反だ」として一時審議がストップし、取り下げを求める動きもあった。

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